2012年11月19日
★貧しくても美しい人
このかわいいベビーシューズは
中国を去る2日前に頂いたもの
これは、中国で子供の誕生を祝って作るものだとか・・・
このベビーシューズを作ってくれた夫婦
夫婦で働いていた工場で、ご主人は機械に手を挟まれ切断
その工場は不景気で閉鎖
その後、
月桂樹の苗を植え、1本5元(70円程?)で売り生計を立てていました
話してくれた内容は、日本で暮らしてきた私には
想像できない程の過酷な道のりなのに
いつも笑顔で優しく、皆に慕われていました
その奥様が別れの時に手渡してくれたのがこれです
「私達には何もあげる物がないから、これを編んでみたの」と・・・
こう言って、この愛のこもった手編みのベビーシューズを
渡された時、思わず涙が溢れそうになったのを
思い出します
想像を絶する貧しい暮らしの中で
とても心が幸せな暮らしをしていました
私達は日頃から、この夫婦が家庭で行っている教会活動に
何か手助けできる事があれば・・・と思い
毎月、少しのお金をためていました。
中国を去る前日、貯めた6千元を持っていき
教会活動に使って欲しいと手渡しました
その時に、「実は娘が上海の神学校に行きたいと言っているので
あなた達も娘の為に神様に祈って欲しい」といわれました
偶然にも上海の神学校の学費も6千元。
私は、「母親だもの。このお金はきっと可愛い娘の学費になるな・・・」
と、思いながら帰りました
長沙から手紙が届きました
娘が私達の事をいつも祈っている事
その娘が入院した事
手術が出来るように毎日祈っては娘の事を心配し涙している事
私達の渡したお金をどのように使ったかの報告
教会の皆が私達の幸せを祈っている事
長い長い手紙でした
あなた達から頂いた大切なお金は年老いた貧しい人達の治療費や
生活費などに使わせてもらったと書いてありました
どんなに貧しくても
心が美しく清らかなこの親子に
いつも、気付かされるのです
「今の私の心は恥ずかしくないかな?・・・」と。
今日は、私のこんな思い出の話でした
Posted by yumiyumi at 11:48│Comments(0)